ピクミン4【感想】

ピクミン4を遊んだので感想を書き留めておこうと思います。プレイ時間は累計40時間程で、メインストーリーをクリアしました。また、これまでにプレイしたピクミン作品は1~3です。

感想

完全新作として10年ぶりに発売されたピクミンシリーズですが、3の続編というより、2の続編という印象が強いゲームでした。3の雰囲気が好きだった私にとっては、理想とは違ったゲームでした。

システム面も大きくかわり、初期に連れ歩けるピクミンは30匹、色も3色までと、かなり制限のある状態でゲームがスタートしました。かわりにオッチンという新しいキャラクターが登場しましたが、プレイヤーとはできることが違い、別々に探索というのもしづらくなっていました。オッチンは2人目のプレイヤーというよりは、強いピクミンぐらいの感覚でした。

マップ探索はピクミンの数、色制限で2手に分かれづらかったり、段差や水路を挟むため結局オッチンとプレイヤーで別れることが出来ず、むしろ幅が狭まっており、その割にマップは広くなっているので冗長な印象を受けました。一日の時間制限はあるものの、日付の制限はないため、3の様にプレイヤーを切り替えてどう効率よく攻略するか、というモチベーションは起きにくくなっていました。

また、爆弾岩などのアイテム化やオッチンのトッシン、カミツキなど、行動のレパートリーが増え、これまでのピクミンシリーズの良さだったシンプルな操作性も失われていました。

洞窟内の難易度もかなり下がっており、特段苦戦する相手はいませんでした。ダンドリバトルはさておき、その他のボス戦はどれもごり押しで突破できてしまい、かなり易化されていました。

良かった点としては、お宝、原生生物の多さがあります。お宝がシリーズでまとまっており、また種類も多く、全て集めたくなるようになっていました。特にGCコントローラが、コードの無いウェーブバードになっていたのは細かいこだわりに驚きました。

原生生物も新規、再登場共に多く、ダマグモキャノンやクイーンチャッピーなど、久しぶりに戦うことが出来ました。特にドドロは、卵の状態で出現しており、1の時の焦りを思い出せて良かったです。

探索場所は、全て自然だった3に比べて、2の雰囲気に近く、家の庭、子供の遊び場、家の中など、かなり人の匂いを感じる場所が多くなっていました。元々お宝から人の住む星だと思っていましたが、あまりに人工物に囲まれ過ぎていて、好きにはなれませんでした。また、2のオマージュとして、同名の洞窟があり、それらの洞窟の中では元ネタに近い形のフロアがあったり、元ネタと同じ原生生物が出てきたりと、かなり意識して作られているようでした。

映像はいうまでもなく綺麗になっており、特に水面が輝いており、それだけで遊ぶ価値のある美しい映像でした。

後記

2の続編の様な本作は、ボリュームが増え難易度が下がり、より低年齢層に向けたゲームになったように感じました。3の雰囲気が好きだった私からすると、正直求めていたものではありませんでした。

次作では、3の特徴を踏まえた続編が出たら嬉しいと思っています。


20230805追記
オリマー遭難記、葉っぱ仙人の挑戦状など、全てクリアしました。総プレイ時間は60時間程でした。

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オリマー遭難記は、1が好きな自分にとってかなり好みのモードで、リメイク作品としてかなり良作でした。
ボリュームも1に匹敵するほどのもので、それでいて時間制限もあり、初回ではクリアするのに最終の15日目まで入りました。
システムは1と同じく洞窟は無く、常に時間に追われる状態で、回収するパーツも見覚えのあるものばかりで、新しさと懐かしさが共存していました。残り日数がカウントダウンしてく演出は、危機感が煽られて好きです。
ストーリー中ほとんどプレイしなかった夜探索は、タワーディフェンスになっていました。本編とはまた違ったゲームシステムで新鮮味はありましたが、こちらから攻め入るところもなく、かなり受動的でした。ケンチクやギミックなどもなく、シンプル過ぎると感じました。オリマー遭難記や夜探索は、次作のための実験的なモードかもしれません。
ダンドリバトル・ダンドリチャレンジは全プラチナを狙うと難易度が高く、やりごたえのあるモードでした。「ダンドリ」というワードを推しているだけあり、後半ではマップを見て真剣にルートを考えたり、相手の位置を把握しながら妨害も視野にいれたりと慌ただしく、私の好きなピクミンらしさが出ていました。
葉っぱ仙人の挑戦状は更に難易度が上がり、初見ではクリアできず、二度三度と挑戦するステージも少なくなかったです。ステージの種類も、ギミックをこなす、お宝を集める、敵を倒す等、様々な分野に特化していました。特に漆ダンの一網打尽の庭は、これまでどの作品でもなかったステージで、それでいてダンドリ力も試される面白いステージでした。
ストーリー以外のモードは充実していて、楽しかったですが、サイドミッションの「義理と人情とワシ3」だけは、面倒なだけのひどいミッションでした。通常マップ内のケンセツのみカウントなら理解できるのですが、マップから確認できない洞窟内のケンチクもカウントされていました。メインストーリー終了時点でケンチクが一か所残っており、ケンチク漏れを探すだけの2時間はかなり苦痛でした。マップに表示できないにしても、ミッション出題者から漏れている場所を聞けたり、オッチンで嗅げたり出来て欲しかったです。ちなみに残っていたのは、深海の城4階の坂でした。
また、ゲーム終盤で隊列笛が手に入りました。3では隊列を動かせずショックを受けていたので、4に実装されたのは嬉しかったでしが、もっと早く手に入れてストーリー中に使いたかったですね。結局終ダンで一度使ったきりでした。

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追記ここまで