ピクミン3【感想】

ピクミン3を遊んだので感想を書き留めておこうと思います。プレイ時間は累計30時間程です。また、これまでにプレイしたピクミン作品は1~3です。

感想

ピクミン2から正統続編として、wii用に開発していたそうですが、WiiU発売の約半年後に、WiiU専用ソフトとして発売されました。果物コンプリートしても一周十数時間と若干ボリューム不足感はありましたが、WiiU GamePadの扱いはとてもうまかったと思います。

WiiUの性能のおかげか、グラフィックは格段に向上し、OPに関しては演出も相まってさながら映画の様でした。植物や水の描画は美しく、それだけで遊んでいて楽しかったです。GamePadの使い方もうまく、作中ではアルフらがもっている通信端末としてこのGamePadが登場しており、通信時には実際にGamePadから音声が流れたりと、没入感のある作りとなっていました。

正統続編ということで、システムも強化されており、プレイヤーキャラクターが3人に増え、GamePadで指定した地点に自動で移動してくれる自動移動も追加されました。これによって、ゲーム中はかなり忙しく、より効率化された動きを要求されるようになりました。一週目ではまだまだ慣れず、非効率的な行動をしてしまいストレスとなることもありましたが、二週目では先を見据えたピクミンの配分やアイテム回収など、自分なりのルーティンをつくる事ができ、快適に遊ぶことが出来ました。前作に採用されていた、Cスティックでの隊列移動がなくなってしまい、序盤ではかなり困惑しましたが、ロックオン、突撃を使いこなせるようになると、隊列移動以上に、思い通りにピクミンを動かせるようになりました。前作で気に入っていなかった地下洞窟も今作では廃止されていました。そのせいで前作と比べボリューム不足気味ではありますが、その分地上のマップには力が入っており、英断だったと思います。これによってボス戦でも実質的に時間制限が付き、緊張感も増しました。

残念な点としては、セーブデータが一つしかないことが挙げられます。元々周回するゲームの為、ボリューム不足は気に留めていないのですが、周回するたびにデータを消さなくてはなりませんでした。また、初めから遊ぶというボタンもなく、最初から遊ぶには「一日目の航海日誌を選びやり直す」必要があり、直観的に始めづらくなっていました。また、前作で評価されていた「おたから」「生物図鑑」がなくなっていたのはショックでした。今作は副次的な目的として果物を集めることが掲げられていましたが、似たようなものを集めて回るよりは、一つ一つにユーモアがあったお宝の方が集めがいがありました。

前作と同じ5色のピクミンを操作するのですが、各個性を生かしたギミックというのは減っていたような気がします。特に炎のギミックは少なく、カジオコシの処理と、迷いの雪原でオオダマニガミバシリを回収する洞窟内くらいで、ほどんど活躍の機会はありませんでした。今作では、ピクミンの各個性によるギミックというよりは、プレイヤーキャラクターが3人いることによるギミックが重要視されていました。プレイヤーを投げるアクションが追加されたことで、段差や崖も超えていけるようになり、柔軟性が格段に上がっていました。再開の花園のはかりのギミックなど、複雑なギミックを解くだけで一日終わってしまうのも、やりごたえがあって良かったです。交わりの渓流の蓮のギミックは、蓮の上を渡るだけでなく、青ピクミンのみで水中を進む選択肢もあり、気に入っています。逆に始まりの森の寄せ木細工の様なものは、南側の寄せ木細工にピクミンを乗せられることが分かりずらく、乗った後も北側のダンメンホシニタリは、距離の判定がシビアで、ストレスの要因となりました。

最終ステージである哀しき獣の塔は、クリアまで5日ほどかかりました。様々なギミックや、常に3人の動きを気にする必要があるなど、このゲームの集大成の様なステージでとても良かったです。ステージボスとしては、ヌマアラシ戦が一番苦戦しました。巨体で迫ってきて焦燥感があるなかで攻撃の糸口を見つける必要があり、その後の舌攻撃も範囲が広く、やりごたえのある敵でした。

 

後記

1、2と比べて、とにかくグラフィックが良く、それだけで満足できるくらいでした。一週目はほとんどGamePadでプレイしていたのでそこまで驚かなかったのですが、TVモードだと自然の美しさに見入ってしまい、2週目ではずっとTVモードでプレイしていました。もうGamePadのみでは遊べないほどです。

オリマーメモの中には、犬に懐かれるという話もあり、次作では救助犬との関係も描かれるのかと、期待がふくらみます。

1、2、3、どれも趣旨の違ったゲームで、最新作なので当然と言えば当然ですが本作3が一番好みでした。4がどうなるか分かりませんが、3を超えてくることを期待しています。

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