ポケットモンスタースカーレットを100時間程遊んだので現時点での感想などを書き留めておこうと思います。
気になった部分を挙げていくので、かなりネガティブな記事になっていますが本作は良かった部分もあります。高評価点のみを知りたい方は、他の方の評価をご覧ください。
はじめに
私はそこそこポケモンをプレイしてきましたが、第1世代、第2世代、第5世代に関しては浅いです。対戦環境に対しても浅いので、システム周りや新しいコンテンツなど、対戦以外の部分について書いていきます。現時点ではストーリーを終え図鑑を埋め、レイドバトルや厳選を始めたところです。
新ポケモン
今作は7世代でいうUBの様な枠のポケモンとして、パラドックスポケモンが追加されました。このパラドックスポケモンは14種ですが、ストーリークリアまではヌシの1種しか登場しないため、新ポケモンは若干少なく感じました。また、リージョンフォームのポケモンも少なく、ケンタロスとウパーの二匹のみで、ケンタロスに関してはバージョン違いがあるにもかかわらず事前情報が0で、もっとフィーチャーされた広告をと思いました。新ポケモンは103種と総数も少ない中で18種が殿堂入り後ということで、かなり少なく感じていました。
また、BWぐらいから度々目にして、あまりこういうことは言いたくない、いつかこう思ってしまうのかなと考えていた「ポケモンらしくない」をとうとう感じるようになってしまいました。私はポケモンを”いきもの”ととらえているので、ロボすぎるポケモンや直線的なデザインが好みではない為、ブロロン系やコジオ系、未来種は好きになれる気がしません。また、素直にかわいい、かっこいいと思えるポケモンも少なく、旅パの候補が多すぎて悩んだアローラやイッシュと比べると、消極的に旅パを決めた印象があります。
ただそれでも1種だけかなり好きなデザインのポケモンがいました。それは「チヲハウハネ」です。名前こそしっくりきませんが、ウルガモスが好きな私からすれば、もふもふ感が増されながらもかっこよさを失わないデザインで、是非とも旅パで使いたかったです。
ストーリー
これまでのポケモンと違い、「チャンピオンランク」「スターダスト★ストリート」「レジェンドルート」と3つのストーリーがバラバラに進められる様になっていました。私はポケモンのストーリーにこだわりはなく、特殊なアニメーションなどがない以上、会話を聞いているだけの時間は好きではなく、ストーリーは初代ほど薄くていいと思っていました。
しかし今作からはプレイヤーの好きな順番で物語を進めることが出来るようになりました。これによってストーリーが読みやすく整理して進めることが出来、物語への没入感も高まりました。さらに殿堂入り後のストーリーは、これまでバラバラだった3つのストーリーが一つになり、パルデアの秘密に迫る物語で、かなりシリアスな展開がありながらも、学園物としてさわやかに締めくくっており、ストーリーについては過去最高作としかいえません。
特にエリアゼロでの、マップ上を移動しながら仲間たちの会話が画面下に表示されているという、ポケモンでは過去にない演出がありました。これは歩きながら会話している自然な雰囲気で、上記で気にしていたA連打で会話を進めるだけの時間もなくなり、かなり好みの演出でした。適材適所ではあると思いますが、またこのような演出も見たいです。
ボックス
ポケモンのアイコンの表示が遅く、左右のボックスに移動するごとに待ち時間が発生し、非常にストレスの溜まる仕様になっていました。前に開いていたボックスのアイコンが残る場合もあり、ポケモンを探す事が非常にめんどくさくなりました。
またそのアイコンも小さいポケモンは小さく表示されるため、30匹ポケモンで埋めてもスカスカとした印象で剣盾で良かった部分がBDSPに寄ってしまったと感じました。
私はポケモンを集めたり並べたりするのが好きなので、このラグは許してはいけないものだと思っています。
レイド
今作はレイドバトルに力が入っており、プレイしていてレイドをやってほしいという思いをひしひしと感じます。報酬も豪華で、育成に必要なアイテムや換金アイテムが多数ドロップします。レイドで強いポケモンを捕まえる→ドロップしたアイテムで育てる→ランクバトルの流れが見えていて、これまで気になっていたランクバトルまでの敷居の高さがだいぶ緩和された様に思います。
剣盾でもレイドバトルは実装されていましたが、今作のレイドバトルは大きく仕様が異なっていました。大前提として、リアルタイムバトルになり、急いで技を使ったり、状況を見て待機する必要が出てきたりします。
気になった点
・技を打てるようになるタイミングが分からない
・体力を削りきったように見えるが回復する
・通信待機時間が長くテンポが悪い
・倒した後も技選択をしないと先に進まない
何十回とプレイしていると、リアルタイムバトルなのに自分の行動ターンが来ない、なぜか回復されて負ける、野良で入ろうとしても待たされた挙句は入れない、ということが頻繁に起き、スムーズにプレイすることが出来ずストレスを感じます。一番悪い時で言うと、時間は進んでいるのに攻撃のメニューで固まる、ということもありました(時間経過で解決)。また、剣盾と比べてかなり難易度が上がっており、星6になると味方次第で負けることはざらにあります。主観ですが勝率は5~6割ほどです。たくさんプレイさせたいのであれば、このあたりは整えておいて欲しかったです。
特性のフィールド効果
大きな仕様変更として、特性のフィールド効果の多くがなくなっている様です。物拾いが残っていることは確認したのですが、シンクロやほのおのからだ、じりょく、いかくなどの、厳選や遭遇に関する効果が失われました。おそらくそれらの効果をサンドウィッチで賄うつもりだったのだと思いますが、それでもカバーできていない特性もあり、そもそもサンドウィッチ作りがめんどくさいので不必要な改悪だと感じました。シンクロは厳選する上で必須級の特性であり、準伝厳選や今度DLCなどで登場するであろう固定シンボルの厳選にも必須なので、バグだったことにしてさらっと改善してほしいですね。
個人的には6世代の絆パワーが分かりやすく使いやすく、ベストだったと感じます。
まとめ
ポケモン本編初の完全オープンワールドで、様々な事がこれまでとは大きく変わりました。ポケモンらしい面とポケモンらしくない新しい面があり、慣れない部分もありましたが、現状楽しい作品だったという印象です。特にストーリーは過去最高で、今後上回ることはないのかなと、勝手に思っています。
UI周りやシステムでは、気になる部分がかなりありましたが、アプデや次作品で改善されていってほしいです。総評として「加点法なら満点、減点法なら0点」という言葉を目にしましたが、まさしくその通りだと思います。
おそらく今度DLCなどの発表もあると思うので、文句を言いながらもしばらくこのゲームを遊んでいくと思います。
大型アプデやDLCが来たらこの様な記事を書こうと思います。