スクールアイドルミュージカル【感想】

スクールアイドルミュージカルの12/10(土)の回を観劇してきたので、感想を書き留めておこうと思います。

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開催概要

場所:新国立劇場 中劇場

日時:2022/12/10(土) 17:00

第一幕 50分
休憩  20分
第二幕 55分
スペシャルカーテンコール 20分

公演は初回公演でした。舞台観賞において先がいい、後がいいなどのセオリーがあるのかどうか分かりませんが、早く見たいということで初回にしました。今思えば最終公演で最後に特殊な挨拶があったりするのかもしれません。

休憩があるのも驚きました。演者を思えば当然ですが、こちら側としては、トイレに走ったり物販に並んだりとバタバタしていて、あまり嬉しくはありませんでした。

 

キャスト

椿ルリカ役 :堀内まり菜
皇ユズハ役 :浅井七海
北条ユキノ役:杏ジュリア
天草ヒカル役:小山璃奈
三笠マーヤ役:佐藤美波
滝沢アンズ役:関根優那
若槻ミスズ役:西葉瑞希
来栖トア役 :星守紗凪
鈴賀レナ役 :三田美吹
晴風サヤカ役:青山瑠里
滝沢キョウカ役:岡本さやか
椿マドカ役 :蒼乃夕妃

ラブライブ!の名があるとはいえ、アニメではないので声優はほとんどおらず、アイドルやグラドル、元々舞台の人など多くの分野から集まった方々でした。演技に関してはからきしで評価は一切できないのですが、岡本さやかさんだけは声量や聞き取りやすさ、動きなど、一ランク上のパフォーマンスだったように感じました。唯一前情報のあった堀内まり菜さんも、舞台上で大きく駆け回っていて評価されている理由が少し分かった気がしました。

 

本編

ストーリーは良くも悪くもラブライブ!でした。2校登場するのでなんとなく対立するのかと思っていましたが、椿咲花はアイドル部すらできておらず、アンズの影響を受けて創立、活動といった感じでした。扱いとしてはW主人公ですが、実質椿ルリカが主人公の物語でした。スクールアイドルを知り憧れ夢中になり、自らが通う学校の廃校の危機を知り、周りを巻き込みアイドル部で人気を取り戻そうとする。外から見た一部だけを抜き取ると、椿咲花は浦ノ星で、椿ルリカは高海千歌でした。最終的に、実質吸収合併されていた部分もそうでした。また、「こんな私でもスクールアイドルに...」のお決まりとなった流れもあり、しっかりラブライブ!していました。

キャラクターは2校5人ずつで10人、予想通り把握しきれず、また2時間では描き切れていないと感じました。途中からは2人の主人公とその取り巻きくらいに思っていたのですが、描き切れないくらいなら3人ずつくらいに減らして、個を掘り下げて欲しかったという思いもあります。

本作の舞台は関西で、大阪と兵庫なのですが、会話は標準語で、ノリも関西の感じはしませんでした。せっかくシリーズ初の関西舞台だったので、その良さをもっと引き出してほしいと思いました。また、これは客側の問題ですが、つまらないギャグを言った際に白けずに拍手なりでリアクションをしてしまうのは、違うのでは、と思います。関西公演では客層も変わり、こういったシーンで演出の思い通りのノリが見られると思うと、大阪公演も見に行きたくなります。万が一、関西公演で関西弁になりノリもおおきく変わっていたらこの作品は絶賛されるべきで、大きく評価するべきだと思います。

ミュージカルなので当然と言えば当然ですが、劇中歌が28曲と異常に多く、最初は面食らってしまいました。慣れないもので、開幕から3曲ほど続いた時は全編歌うのかと不安になったほどです。私はディズニー作品が好きでよく見ているのですが、ディズニーのミュージカル作品を好まない方の感情が一瞬分かってしまった気がしました。CDの出ている未完成ドリーム!がどのような曲か分からない状態で望んだのですが、パンフレットを見るとスペシャルカーテンコールでしか披露されていないようですね。私は「きらりひら舞う桜」がかなり頭に残り、振りも楽しそうでかなり好きなのですが、CD収録されていない為劇場でしか聞けなくなっています。全公演終了後にでも、全曲収録したCDが発売されると嬉しいです。

 

スペシャルカーテンコール

スペシャルカーテンコールでは、未完成ドリームを含めた知らない曲が複数披露されました。曲名を言ってくれた「きらりひら舞う桜」以外はあまりピンときませんでした。そもそもカーテンコールがどのような扱いで、定番化してるのか、ライブだと思っていいのか、何もわからず挑みましたが、周りが当然の様にサイリウムを出していてかなり驚きました。体感ですが6、7割の人がサイリウムを持参している様でした。一部の方がどこからがカーテンコールか分からず早い段階でサイリウムを出し、「ここからがスペシャルカーテンコールです。サイリウムだしてもいいですよ」のアナウンスの段階で既に出しており、笑いが起きるシーンもありました。

 

後記

最近、スタァライトやアサルトリリィ等から流行ってきている舞台化でしたが、ラブライブ!の作品の一つとして十分楽しめました。この舞台が成功となれば、彼女たちの新しい物語や、別のアイドルの物語も生まれていくのでしょうか。

人気がどうあれ、今後もラブライブ!シリーズの一部として扱われ、フェスイベントなどでまた会えたら嬉しいなと思います。