トロピカル~ジュ!プリキュア【感想】

こんにちは、若です。トロピカル~ジュ!プリキュアを見終わりましたので、感想を書き留めておこうと思います。キャストさん、スタッフさん、制作に関わった全ての方々、ありがとうございました。

モーメントはこちら↓

twitter.com

 

 

最初に

このような記事を書いていますが、プリキュアに対して造詣が深い訳ではありません。これまで視聴したのは「ふたりは」「アラモード」「HUGっと」「ヒーリングっど」の4作と今作のみなので、過去作のオマージュやセルフパロディなど、気付けていない所はご了承ください。なお、トロプリ出演の映画2作は視聴済みです。

 

 

基本情報

テレビ朝日系列 日曜08:30~ 放送
2021/02/28 放送開始
プリキュアシリーズ通算18作目、16代目

メンバー
 夏海まなつ/キュアサマー(ファイルーズあい)
 涼村さんご/キュアコーラル(花守ゆみり
 一ノ瀬みのり/キュアパパイヤ(石川由依
 滝沢あすか/キュアフラミンゴ(瀬戸麻沙美
 ローラ/キュアラメール(日高里菜

 

 

各話リスト

1話 "トロピカれ! やる気全開!キュアサマー!"
2話 "まなつとローラ! どっちのダイジが一番大事?"
3話 "自分を信じて! キュートいっぱい!キュアコーラル!"
4話 "はじけるキュアパパイア! これが私の物語!"
5話 "先輩参上! 燃えろ!キュアフラミンゴ!"
6話 "今はじまる! その名は、トロピカる部!"
7話 "やってくる! 海の妖精くるるん!"
8話 "初めての部活! お弁当でトロピカっちゃえ!"
9話 "メイクは魔法? 映画でトロピカる!"
10話 "やる気重ねて! プリキュア!ミックストロピカル!!"
11話 "もりあがれ! 海辺のサンドアート!"
12話 "没収! アクアポットは校則違反!?"
13話 "ドタバタ校内放送! 響け、人魚の歌!"
14話 "おまかせ! 保育園でトロピカ先生!"
15話 "みのりがローラで、 ローラがみのり!?"
16話 "魔女の罠! 囚われたローラ!"
17話 "人魚の奇跡! 変身!キュアラメール!"
18話 "歩くよ!泳ぐよ! ローラの初登校!"
19話 "まなつパニック! 学校の七不思議!"
20話 "名探偵みのりん! 消えたメロンパン事件!"
21話 "夏休み! トロピカる部の合宿計画!"
22話 "ヒミツの大冒険! 人魚の宝を探せ!"
23話 "南乃祭り! 教えて、ローラの願いごと!"
24話 "熱血バトル! トロピカる部VS生徒会"
25話 "桜川先生 パワーアップ大作戦!"
26話 "晴れわたれ! キラキラ☆流星群の夜!"
27話 "やる気が消える? 水族館ふしぎツアー!"
28話 "文化祭! 力あわせて、あおぞらメイク!"
29話 "甦る伝説! プリキュアおめかしアップ!"
30話 "大選挙! ローラが生徒会長!?"
31話 "トラブル列車! あすかの修学旅行!"
32話 "駆けろランウェイ! さんごのファッションショー!"
33話 "Viva! 10本立てDEトロピカれ!"
34話 "夢は無限大! 大人になったら何になる?"
35話 "わくわくハロウィン! 負けるな、まなつ!"
36話 "来たよ! 人魚の国・グランオーシャン!"
37話 "人魚の記憶! 海のリングを取り戻せ!"
38話 "決めろ! あすかの友情スマッシュ!"
39話 "みつけて! さんごのきらめく舞台!"
40話 "紡げ! みのりの新たな物語!"
41話 "会議だよ! トロピカる部、集合〜!"
42話 "襲撃! 最強のヤラネーダ!"
43話 "潜り込め! 深海の魔女やしき!"
44話 "魔女の一番大事なこと"
45話 ”やる気大決戦! 輝け!トロピカルパラダイス!”
46話 ”トロピカれ! わたしたちの今!”

 

個人的良回

5話 あすか先輩加入回

見出しは良回としましたが、これは気になった回ですね。あすか先輩の加入回ですが、どこか疑問を残したままで、心から仲間になれたのか不安が残る話でした。「誰かとつるむ気はない」という発言の意図が完全に回収されたのはかなり後半だったと思います。後述しますが、前半はまなつとローラの話をメインに進めていたので他の3人の描写は後回しになっていました。

 

6話 トロピカる部結成回

初期メンバーの4人が揃い部活をすることになったが、一体何部なのかという話。「今一番大事なことをする」ということでトロピカる部が創立され、各々の個性が目立つ描写もありました。まなつの口癖でもある「今一番大事なことをやろう」が特に強調された回で、まなつの本質が見えたと感じました。また、メンバーの集まる場所を作るという意味でも、重要な回でした。

 

17話 キュアラメール初登場回

ローラの覚醒、はじめてキュアラメールに変身する回です。人魚としての役目を終えていたローラが、まなつ達と戦っていくことを決め変身しました。戦闘シーンはわずかではありましたが、作画がよかった記憶があります。追加プリキュア登場回にしてはかなり早かったですね。新EDもこの週からです。

 

29話 ランドハートクルリング初登場 キュアオアシス初登場回

過去作でもいわゆる「神作画」回はありましたが、その中でも群を抜いて良かった印象があります。作画とひとくくりにいっても、カメラアングルや構図などがありますが、どれをとっても劇場版に匹敵、いやそれ以上に質の高い一話でした。話の内容も伝説のプリキュアが登場したり、新しい必殺技を出したりと、とても重要な回でした。

 

44話 最終2話前 魔女とオアシスの回

物語も終盤、後回しの魔女が「破壊の魔女」であることが分かり、キュアオアシスとの関係について明かされる回です。これまで伝説のプリキュアは存在が仄めかされるだけなことが多いのですが、今作では戦闘シーン、変身バンクまでありました。友達になるのを後回しにし続けた結果、その相手が死んでしまう切ない終わりでしたね。まなつが魔女の攻撃を軽々と避け、主人公色であるピンクに光るのも印象的です。

 

46話 最終話

魔女との戦いは45話で完結しましたが、物語を区切るためには大切な一話でした。ローラの夢の結末がメインとなりましたが、「友情パワーで解決!」といういうような無理矢理の解決ではなく、また、チョンギーレたちとの友好関係も見られて、いい終わり方だったなと思います。変身ノルマも、アバンで夢落ちで済ませて、一話を効率よく使おうという気概を感じました。

 

 

キャラクターについて

夏海まなつ/キュアサマー

作品の雰囲気は主にまなつが出しているように思います。 明るく陽気で、外向的な性格は、前作のシリアスな雰囲気からのギャップもあり、舞台である南国の青空市にぴったりでした。また、「今1番大事なことをしよう」という言葉を胸に、その有り余る行動力で物語を動かしていく姿はとても主人公らしさがありました。その忙しなさの中にも礼儀や節度があったのもとても好印象です。

 

涼村さんご/キュアコーラル

まなつとは真逆で、大人しく引っ込み思案、自分の意見をあまり言えないタイプでした。しかし、まなつと出会い、プリキュアになり、自分の好きなものを好きと、可愛いと思ったものを可愛いと言えるようになりました。登場から問題解決までかなりハイペースで進みましたね。その後は自分の夢について悩んでいるのが作中でのさんごの軸になっていきました。そのあざと可愛い雰囲気にはファンも多く、作品の可愛さの中核を担うキャラクターでした。可愛いポジションをさんごに集約し、幅広い層からの人気を得る、意図的にそのようなキャラクターにしたと思います。

 

一ノ瀬みのり/キュアパパイヤ

大人しいキャラクターではあるのですが、引っ込み思案という訳ではなく、ただインドア派で、感情を表に出さないタイプでした。序盤から校内放送や映画撮影などで、メディアに出るのを嫌がっており、自然にフォローするポジションに入っていきました。それでありながら24話では、なんの抵抗もなくテレビに映っており、疑問が残る中で物語は進んでいきました。28話、41話を経て、物語を書くという点は解決されたように思いましたが、メディア露出に対してはうやむやになったように思います。

 

滝沢あすか/キュアフラミンゴ

イラスト発表時に一番気になっていたキャラです。アラモードのショコラみを感じていましたが、似ているようでまた違うかっこよさがありました。登場時から「誰かとつるむ気はない」と不穏な発言をし、そのまま共に活動してきましたが、その発言の意図が明かされたのは随分と後だった記憶があります。また、初登場の翌々週では自分でお弁当を作ってる旨の発言があり、複雑な家庭環境を想像していたため26話で不通に父親が出てきたときは驚きました。

滝沢あすかを語るうえで、欠かせないのは白鳥百合子との関係性。仲間を信じられない理由もここに原因がありました。初登場時である5話から匂わせて、24話、31話、38話と時間をかけて物語を回収しました。百合子からフェニックス女学院へのスポーツ推薦を勝ち取るために勝負を挑むが、ヤラネーダの出現により棄権し、のちに受験勉強をし一般で合格しているようです。前半ではあまり大きく取り扱われることの少なかった話なので、最終的には問題が丸く収まり安心しました。

 

ローラ/キュアラメール

登場時はわがままで人間に対して横柄な態度でいることの多かったローラですが、まなつ達と生活する中で人間に対する思いも変わり、17話では自らの意志でまなつ達といることを願いプリキュアに変身し、人間の体を手に入れました。最初は鼻につくキャラクターで、そのせいもあってか、改心とプリキュアへの変身回が通常より早めに来たのだと思います。自己中心的な考えで動くシーンもありますが、そのおかげで物語が展開することも多く、話を動かすのに必要不可欠なキャラクターだったと思います。

 

 

まとめ

前半はまなつとローラの話が中心でした。この頃は個人回(さんご回、みのり回、あすか回)を求め続けていました。前述しましたが、ローラの加入が早く、その後は3人の抱えている問題や夢について、話数を使ってしっかり解決していってくれたので安心しました。それでも、序盤のあすかの扱いはもう少しあった気はしますが。

作品の雰囲気は、歴代の中でもトップクラスに明るく陽気だったと思います。個人的にはこの雰囲気はとても好きで、一年間とても楽しかったです。その影響か、敵の規模は控えめで、被害は町レベルでしたが、話が飛躍しすぎることもありませんでした。最終戦も、あまり苦戦した印象はありませんでしたが、必殺技の爽快感や、戦闘後はさっぱりしているところなどは、トロプリの良さだなと感じました。また、作品を通じて、個人技が多用されている印象を受けましたが、それも個人的にかなり好感が持てます。

最終、魔女戦は和解、というか話し合うことで解決しました。映画版の「雪のプリンセスと奇跡の指輪!」でも、ローラとシャロンが話し合い和解という形で終わり、チョンギーレたちとも、うまくやっているようでした。このらのことから、ローラやまなつたちの一貫した思いが見られ、作品としても軸が通り、まとまった物語だったという印象で好感が持てます。

EDは2曲ともあまり刺さらなかったのですが、OPはトロプリを象徴し一年間支えるにふさわしい、楽しい曲でした。〜トロピカる部Ver.〜もかなり好きで、本編では一度しか流れませんでしたが、是非聞いてほしいです。プリキュア・スーパートロピカルパラダイスにOPアレンジが使われていたのもよかったです。

 

雑誌は終えていないのですが、上北ふたご先生の漫画版も楽しみです。2月下旬にはトロプリ感謝祭もあります。映画シリーズがどうなるか分からない今、しばらくまなつたちの活躍は見られない可能性もありますので、全力で楽しんできたいと思います。

 

既にはじまっている「デパプリ」も楽しんでいきたいです。それでは。