映画ゆるキャン△【感想】

映画ゆるキャン△を見てきたので感想を書き留めておこうと思います。感想はFilmarksにも同文を記載しています。原作は未読で、アニメシリーズは視聴済みです。

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映画本編感想

アニメシリーズの、ゆるく、優しさに溢れた作品を期待していたが、これまで通りの「ゆるさ」はなかった。登場人物の「ゆるさ」や優しさはそのままだが、主人公たちが大人になってしまったが故、社会の厳しさがどうしても目立ってしまい、就職を控えた身としては中々に苦しいものがあった。特に志摩りんは、連日終電で帰宅、土日休みが久々など、セリフの端々から社会の厳しさがにじみ出ていた。また、大垣千明の勤める静岡県庁も、土地の再開発を一人に任せきり、企画、整備設営、運営を一人に任せあとはボランティアという、投げやりな仕事っぷり。もし大垣千明に友人がいなかったと思うと本当に心が苦しくなる。大垣千明を県庁に誘った人間に対しても不信感を抱いてしまった。主に5人で成し遂げたキャンプ場つくりも、一人は本業だが、他4人が副業状態であり、仕事の合間を縫って高下に集まっていた。二人は山梨に住んでいたが、他は東京、横浜、名古屋に住んでおり、名古屋在住の志摩りんは、往復8時間者バイク移動で通っていた。この状態を一年近く続けていたことになり、5人、特に志摩りんの生活が心配になってしまった。
私はこの映画に、女の子5人がのんびりキャンプする時間を求めていたが、あまりキャンプシーンは描かれておらず、そこは少し残念だった。しかしアニメシリーズののんびりした雰囲気を演出していたBGMは健在で、「ゆるキャン△」らしいBGMが健在であったことは良かった。
アニメや、おそらく原作を思わせるシーンが、いくつかあり、初のキャンプでカップ麺を勧めていたり、長い部屋に志摩りんと各務原なでしこが閉じ込められたりと、アニメの初期を思い出された。作品の山場でも、志摩りんがアニメによく登場していたカブが登場したのは熱かった。アニメでもギャグパートとして描かれていた犬山あおいの「嘘」だが、今回は寂しい感情を隠すために、つい吐露してしまった感情を「嘘」と誤魔化していたシーン。いつものトーンで「嘘やで」というが表情が嘘をついている時の表情になりきれないといういい演出もあった。
キャンプ場から縄文時代の土器が出土し、観賞時は、縄文時代とは大げさだなと、思ったがこれは私が勉強不足なだけで、実際に山梨から縄文土器が多数出土していると知り驚いた。

 

特典:ゆるキャン△13.5巻 感想

SPECIAL EPSODEでは伊奈ヶ湖でキャンプする志摩りんと各務原なでしこがえがかれていました。原作本編もこういったのんびりした雰囲気だと思うと、ますます読みたくなりますね。映画内で出てきたトルティーヤも出てきました。

後半にはアニメシリーズの振り返りもあり、映画の前でも後でも楽しめる一冊になっていました。

 

後記

私は平日の昼からの回で見たのですが、映画館にたくさんの客がいて驚きました。客層も学生だけでなく、大人の方も多く、幅広い客層に愛されている作品なんだと認識させられました。アニメ一期を見ているころからずっと言っているのですが、いつか原作を読みたいと思います。