ソー ラブ&サンダー【感想】

ソー ラブ&サンダーを見てきたので感想を書きたいと思います。Filmarksにも同文を掲載しています。

また、過去作であるMCU、ドラマシリーズは視聴済みで、漫画アニメ含むその他マーベル作品は未視聴です。

 

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ソーの映画4作目、今作からタイトルの「マイティ」の部分が消えた。これは「ソー」シリーズの心機一転ということなのだろうか。ちょうど数日前には「ソー5」も発表された。もし「ソー5」のタイトルが「ソー ○○&○○」とかだったらかなり熱い。
ストーリーはかなりシンプルで、ソーとなったジェーンと、国王であるヴァルキリー共に、神殺しの武器”ネクロソード”を持つゴアと戦うというもの。展開はご都合主義と言われればそれまでだが、結局ソーが強い、というこの爽快感だけで乗り越えていった作品となった。序盤ではガーディアンズが戦うも苦戦している戦争に意気揚々と現れ圧勝したり、中盤では全知全能の神ゼウスを難なく倒し、終盤ではゴアを、ジェーンと陽気な音楽と共に倒した。ネクロソードの強すぎる能力から苦戦はするものの、ゴア自体は強くはなく、ソーがストームブレイカーやサンダーボルトを振り回し敵をなぎ倒していく爽快感が一貫していて、気持ちの良い120分となっていた。
ソーは今作ではメインの武器としてストームブレイカーを使用しており、あの巨体には巨大なストームブレイカーがとても似合っていた。ジェーンはムジョルニアを使いこなし、新たに粉々に分解しながら敵を倒す技も身に付けており、これも気持ちの良い戦闘に一役買っていた。サンダーボルトは大してかっこよくはなかったが、3人並んだ時に3人とも名前の付いたピカピカの武器を持っているという点では、必要な件だったとも思える。そのサンダーボルトを持っていたゼウスは仰々しい雰囲気を出しておきながら簡単に倒されてしまい、ギャグシーンとしても良かったし、ソーがそれほどまでに強いという演出にもなっていた。ポストクレジットでは続編での出演を匂わせていたので、描かざるを得ないシーンだったのだろう。
今回発見した新たなソーの魅力としては、演説がうまいということ。さらわれた子供の前に度々姿を現しては、子供たちを勇気づけ、励まし続けていた。「永久」では、子供たちを鼓舞し、自らと同等の力を分け与え敵を圧倒していった。これは映画冒頭でも語られたが、幼少期から数々の戦場を乗り越えてきた故の自信があるからこそなのだろう。過去作でもこういった演説や、他人を鼓舞するシーンはあったと思うがようやくその良さに気づくことが出来た。子供たちが力を得るシーンでは、ヘイムダルの息子がしっかり活躍し、その目の能力を使っていたのも良かった。
最終的にゴアの娘であるラブがストームブレイカーを使っていたが、少女には巨大な武器が似合うと、昔から言われているため、今度の活躍が期待できるキャラクターとなった。世代交代の意味合いが強いこのフェーズ4作品で、ソーにも2世にあたるポジションのキャラクターが出てきて驚いた。個人的には、ストームブレイカーの持ち手となっているグルードとの絡みも楽しみだ。