エターナルズ【感想】

エターナルズを見てきたので感想を書きたいと思います。また、Filmarksにも同文を掲載しています。

 

良くも悪くも、MCUらしくない映画でした。と言いたいところだが、悪いところがとても目立っていた。つくられた生命体同士で恋愛する必要があるのか、ディビアンツを倒す為に地球に送られたのになぜ倒し切っていないのか、エターナルズに感情が必要だったのか、そもそもMCUでこれをやる必要があったのか。気になった部分を挙げていくときりがない。かなり強い設定のキャラクター達だが、今回ギリギリでセレスティアルズを倒すことができた。しかし、進化しないという設定のせいで、彼らの強さはここらが限界となってしまっている。スプライトを除いて、成長することのない彼らの今度を期待することができない。強すぎる設定故に、アベンジャーズ達との共闘もできず、無理やりさせようものならセレスティアルズの格が下がっていってしまう。そもそもセレスティアルズが作った者同士で戦っているだけで、人間以上に強いという情報しかないために実はそこまで強くなかったのではとさえ疑ってしまう。ここ500年ほど一般人としてすごしてきた彼らが、急に地球の守り神面でアベンジャーズの話をしているのさえ気にくわなかった。セレスティアルズという、いわば神に作られた者であるにもかかわらず、同性愛者や聴覚障害など、問題を抱え生まれてくるのは不自然だし、そのエターナルズ同士で恋愛感情を持っていることにも違和感がある。様々な層を取り込むための設定が、作品そのものの質を大きく落としているように思えた。
戦闘シーンのみに関して言えば、悪いものではなかった。能力に個々の性格が表れていたり、監督が富樫義博先生を好きらしく、それを思わせるシーンもあった。この点のみは、私のような「MCU]を見に来たファンも納得できたと思う。